自然の中で学ぶ?? Native Edutainmentとは
Native Edutaiment ってなに?
「Native Edutainment」は、OSOTOが提供する自然の中で楽しく学ぶ教育メソッド!
Edutainmentとは、娯楽や楽しみの中で教育を行うという新しい形式で、子ども向けの体験型博物館や教育的な遊戯施設(キッザニアなど)もEdutaimentの一種です。
OSOTOは、そんなEdutainmentを大自然の中での原体験を通じて実施したい! という思いから、「Native Edutainment」を提唱しています。
大切なのは「心のざわめき」
もっと自然の中で遊ばせたい!
子ども本来の笑顔が光らせ、子どもらしさの中から新たな知識を得て欲しい。
そんな風に考えているお父さん、お母さんも多いと思いますが、実際のところ、身の回りにある自然をどう活かせば良いのか? どんな風に子どもを外に連れ出せば良いのか分からない・・・という方が、沢山います。
ぜひ! OSOTOが提供するイベントやレッスンに参加してください。
自然を舞台に活躍する様々な魅力溢れるプロフェッショナル達が、子ども達の好奇心を引き出し、自然の中で遊ぶことの楽しさ、感動、そして怖さを教えてくれます。
そこで得た学びは、子どもたちに「生きた知識」として定着し、それは子どもたちが現代社会で暮らす中での「生きる力」となっていきます。
OSOTOを代表する講師で、リスクマネジメントを担当するツッチー(森の演出家協会代表理事・東京最後の野生児)と一緒に自然の中へ飛び出すと、決して子ども達に木や鳥の名前を覚えることを強いることはありません。
「Native Edutainment」において、それらの名前を暗記することは、それほど重要ではないからです。
例えば、子どもは好奇心の塊なので、「この木はなに?」と聞いてきます。そこで講師が「これはトチノキだよ。」と答えたからと言って、子どもは決して木の名前を覚えたかったわけでは無いことが多いのです。「Native Edutaiment」は以下のような、子どもの「心のざわめき」を大切にしています。
北海道教育大学教授 能條歩編著「人と自然をつなぐ教育Ⅱ」より
こどもたちと森を歩いていると、「これなあに?」という質問を受けることが多いので、名前や特徴が知りたいというニーズがあるように思われます。しかし、「これなあに?」の質問には、実はそれ以外の意味も含まれていると考えられないでしょうか。
例えば、「なぜこんな場所に咲いているのだろう?」「こんなきれいな色のモノはみたことがないな」「食べられるのかしら?」といった、さまざまな気づきや不思議からくる「心のざわめき」が、表現力の乏しいこども達からは「これなあに?」という言葉で発せられている場合があるのではないかと思われるのです。
筆者の経験でも、このような質問があった場合にそのモノの名前を教えると(一時的に「心のざわめき」がおさめられて好奇心もしぼんでしまうためなのか、)相手が「ふ~ん。」と言ったきりそれ以上話が続かなくなることが何回もありました。
その一方で、(名前を知らないため「正解」を告げられなくても、「そのモノのどこに興味が惹かれたのかを問いかけるとそのあとたくさんの会話が続く」ということが何度もありました。
これは、心理学的に確かめられる「童謡や葛藤を解消しようとする無意識の心の働き」と関係していると思われますが、人にそうした行動様式があるとすれば、名前を教えることで納得した様子が見られても、必ずしも当初の気づきを学びにつなげられたとはいえず、むしろ、チャンスを逃したかもしれないのです。
現在の学校教育は、暗記に重きが置かれているため、どうしても自然の中の動植物の名前を覚えることに重きが置かれてしまいます。しかし、それは子どもが生み出した好奇心の答えにはなっていないことが多いのです。
大切なのは子どもが「心のざわめき」を失わずに、どんどん好奇心を膨らませること。 子どもが本当に得たいと願っている知識の取得を大人がサポートしてあげることだと考えています。
もしも、普段の生活の中でも身近な自然や家族キャンプの中に「Native Edutaiment」を取り入れたいと考えた場合、決してお父さんやお母さんが自然や教育のプロフェッショナルになる必要はありません。
身近な動植物の名前が分からないからと言って、子どもと自然の中に出かけることを恐れることはないのです。お父さんお母さんは、我が子についてのプロフェッショナルになれば良いからです。
我が子は、どんなことに興味を持っているのか。どこが好きなのか。逆にどんなものが嫌いで、苦手意識があるのか。
自然の中で過ごす我が子自身の「心のざわめき」を掴み、好奇心を引き出して上げてください。
もしも、その場では分からない疑問が生じた場合には、家に帰ってから図鑑やインターネットで一緒に調べれば良いと思います。
子どもは、きっと一緒になって問題を解決してくれるお父さん、お母さんのことを誇らしく思い、大好きになります!
みんなが生徒、みんなが教師
自然の中に身を置いて、その美しさや脅威を全身で感じているうちに、そして、子どもと一緒に自然のことを調べていくうちに、大いなる教師は自然そのものなのだと感じる瞬間が訪れます。
生きていく上で必要な身体と心の強さ、そして知識、それら全てを自然が教えてくれることに気づきます。
同時に、子どもを立派に育てるために様々なことを与えなければと気張っていたお父さんお母さんが、実は子どもから多くのことを与えられ学びを得ていることにも気付かされます。
自然の中において、子どもの気づきのセンスは素晴らしく、到底大人は敵いません。
先日、2歳の娘を連れて奄美大島へ出かけ、私たちは、奄美大島の原生林「金作原(きんさくばる)」のエコツアーに参加しました。
大人達は高く高くそびえる生きた化石と呼ばれる巨大なヒカゲヘゴ(シダ植物のお化け!)に目を奪われ上ばかりを眺めて歩いていきます。
しかし、娘はヒカゲヘゴなんて知らんぷり。一生懸命、足元に転がるドングリを集めています。
すると娘が、
「これなあに~?」
と小さな手のひらを広げています。
「???」
手のひらの上には、何も見えません。しかし、よーーーく見てみると、2ミリほどの赤い粒が手のひらに転がっていました。とっても小さくて硬い粒でした。
「ガイドのおじさんに聞いてごらん?」
と促すと娘は、
「これなあに~?」
とガイドの元へ、
「なんだろーー??分からないなぁ・・・」
とガイドも困り顔・・・すると、娘は自信満々に
「”実”だよっ!!!!!」
とガイドに叫びました。参加者一同爆笑です。
日本一大きなシダ植物の群生を歩きながら、娘は日本一小さい(かもしれない)赤い実を見つけたのです。
いま思えば、その実を持ち帰って、娘と一緒に実の正体を調べていないことに後悔が残ります。娘が拾った実は金作原に置いてきてしまいましたが、今度、調べてみたいと思います。
ガイドによると、子どもは大人が気づかないものをいっぱい見つけてくれる。
しかも、子どもの声がすると、鳥達が仲間だと思って寄って来たりもする。だから、子どもも一緒にガイドで歩くと、大人達がより楽しむことが出来る。
「うちでバイトしない?」
ガイドは娘を誘っていました。
Native Edutainmentと自然の中へ出かけよう
OSOTOでは、自然遊びの中に問題解決学習法やSTEM教育などの教育メソッドを盛り込み、子ども達の成長を促進させます。
また、仲間と一緒に自然遊びをする中で、体幹を鍛え、強い身体を作ることが出来ます。
自分の中にある5elements(五感)と外界の5elements(木・火・土・金・水)を集める「ヒーロープログラム」では、ゲーム感覚で原体験と教育を繋げたワクワクいっぱいの冒険を楽しむことも!
子ども達の冒険はまだ始まったばかりです。多くの出会いと発見、そして感動盛りだくさんのOSOTOの「Native Edutaiment」! 是非ともお楽しみください。
yukanko